耐震

耐震性だけじゃない!『巨大地震』に備える平屋の防災・避難対策のリアル①

2026.08.17

2026年7月28日 16時27分頃、熊本県下でマグニチュード7の大地震が発生いたしました。ちょうど10年前の2016年4月14日・16日の2回にわたり震度7クラスの大地震が発生し、復興が進んだところでの大地震。被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
ジャストホームをはじめ、シアーズホームグループでは、住宅再建に向けたご相談を受け付けております。お見積りや各種ローンのご相談は無料です。
さて、いつ発生するか分からない大地震。「マイホームを建てるなら、地震に強い家にしたい」と考えるのは当然のことです。
そうした中、若い世代や子育てファミリー層の「初めての家づくり」で絶大な人気を集めているのが「平屋」です。
「平屋は構造的に安定しているから、耐震性が高くて安心」
確かにその通りです。しかし、実は「耐震性が高い=地震への備えが完璧」というわけではありません。
巨大地震が起きたとき、本当に問われるのは「家が倒壊しないこと」に加え、「地震が起きた瞬間に家族全員の命を守れるか」そして「停電・断水が続く避難生活の中で、そのまま自宅で安全に暮らし続けられるか(在宅避難)」という「リアルな防災・避難対策」です。
この記事では、平屋の構造的なメリットをおさらいしつつ、「耐震性の高さ」の先にある、平屋だからこそ実践したい具体的な防災設計・避難対策を下記の項目で徹底解説します。

第1章:なぜ「平屋は地震に強い」と言われるのか?
第2章:「耐震性能」だけで安心できない理由
第3章:土地選びと配置で決まる!平屋の「初期防災」
次回に続きます
第4章:巨大地震に勝つ!平屋の間取り&設備デザイン
第5章:インフラ停止を生き抜く!「在宅避難」成功の設備投資
第6章:子育て世代・1次取得者がやっておくべき「家族のリアルな避難訓練」
まとめ:平屋という「最高の構造」に、最高の防災デザインを

第1章:なぜ「平屋は地震に強い」と言われるのか?

対策の前に、まずは平屋が地震に強いとされる構造上の理由を正しく理解しておきましょう。

①構造的な安定性と「重量」の軽さ
地震の揺れエネルギーは、建物の重量に比例して大きくなります。2階建てや3階建てに比べ、1階建ての平屋は建物全体の重量が非常に軽く、揺れの影響を物理的に受けにくいのが特徴です。 また、重心が低い位置にあるため、地震時の横揺れに対して強い構造的安定性を備えています。

②「2階の重み」による圧壊リスクがゼロ
阪神・淡路大震災や熊本地震などで多く見られたのが、1階部分が押し潰される「圧壊」現象です。これは、2階の重量や揺れの増幅に1階の壁・柱が耐えきれなくなることで起こります。 2階が存在しない平屋では、この「2階の重みで潰れるリスク」が物理的に存在しません。

③風圧荷重が小さく、壁の負担が少ない
平屋は建物高が低いため、地震だけでなく台風などの強風に対しても揺れにくく、構造体(柱や壁、金物)に日頃から余計な負荷がかかりにくい点も長寿命かつ頑丈な理由のひとつです。

第2章:「耐震性能」だけで安心できない理由

平屋が構造的に強いからといって、「耐震等級3(最高ランク)を取ったからもう安心」と考えるのは早計です。巨大地震の現場では、建物の倒壊以外にもさまざまな危険が襲いかかってきます。

①「耐震」は家を守るが、「家具」は飛んでくる
耐震等級3の家であっても、地震の揺れそのものがゼロになるわけではありません。むしろ、建物がしっかり固定されているぶん、室内の家具や家電は激しく揺れ、倒れたり飛んできたりします。 就寝中や家事の最中に家具の移動や家電の飛散によって怪我をすれば、避難行動そのものが不可能になります。

②巨大地震後は「避難所に入れない」現実
東日本大震災や能登半島地震の例を見ても分かるとおり、大規模災害時には避難所がすぐに満員になり、衛生環境の悪化やプライバシーの欠如、感染症のリスクが深刻化します。 現在、防災の現場では「壊れなかった頑丈な我が家で過ごす=在宅避難」が基本方針とされています。つまり、家を建てる段階から「数日間〜数週間のインフラ停止に耐えられる家」にしておく必要があるのです。

③平屋ならではの弱点「水害・津波への脆弱性」
平屋最大の構造的弱点、それは「垂直避難(2階以上へ逃げること)ができない」点です。 地震に伴って発生する津波や、近年多発するゲリラ豪雨・河川氾濫による浸水被害が起きた際、2階がない平屋は一気に足場を失う危険性があります。

第3章:土地選びと配置で決まる!平屋の「初期防災」

平屋の防災対策は、間取りを考える前、つまり「土地選び」の段階から始まっています。

①ハザードマップ徹底確認(津波・土砂災害・浸水)
はじめて注文住宅の平屋を建築するにあたり、土地の予算や利便性は非常に重要ですが、平屋を検討する場合は特にハザードマップの確認が必須です。
•津波想定エリア・洪水浸水想定エリア:水深が1mを超えるようなエリアでは、平屋の建築は慎重になる必要があります。どうしてもその土地を選ぶ場合は、高床式(基礎を高くする)にするか、屋根裏に登れる避難ハッチを設けるなどの工夫が必要です。
•土砂災害警戒区域:山際や崖近くでの平屋は、裏山が崩れた際に建物全体が飲み込まれるリスクがあります。

②敷地内の「ゆとり」と道路からの動線
注文住宅の平屋は広い敷地を必要としますが、敷地境界ギリギリまで建物を建ててしまうと、地震で近隣のブロック塀が倒れてきたり、隣家の火災が燃え移りやすくなったりします。 敷地に適度な空きスペース(庭や駐車場)を確保しておくことで、万が一の際の二次避難スペースや、救援物資の搬入経路として役立ちます。

本コラムは内容が盛りだくさんのため次回に続きます。
次回は8月下旬に更新予定です。少しお待ちください。

【無料相談・資料請求のご案内】
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この記事を書いた人

ジャストホーム 竹本

ジャストホーム 竹本

■保有資格:二級建築士
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